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杜の蔵「槽汲み」2019BY(醸造年度:令和元年)行って参りました。

2020/01/28
by 青木 敬一
杜の蔵「槽汲み」2019BY(醸造年度:令和元年)行って参りました。
杜の蔵「槽汲み」2019BY
メールマガジンでほんのり紹介しましたが、ピチピチの新酒を買い付けに行ってきました。
造り手は、久留米市三潴町の杜の蔵さん。米の品種や酵母の違う7種類の純米大吟醸、純米吟醸の中からいくつかチョイス。フレッシュさの残るうちに販売するという概要です。
買付日は前もって決まっており、3年前のその日は大雪の中行われました。天気がいいと電車で最寄り駅からすぐ着くんですが、大学入試のシーズンですので天候も体調も荒れがち。その大雪の日など、普段駅から徒歩5分もかからない道のりが慣れない雪道となってしまったので、15分以上かかりました。

2020年(令和2年)1月19日
去年と同じく、過ごしやすい気候のもと買い付け会が行われました。
テイスティングの前に米の作柄やおおまかな製造工程の説明があり、その際「今夏の天候から米の作柄はあまり良いとは言えませんでしたが、酒は工夫と努力でおいしいものに仕上がりました」と聞きました。
例年、テイスティンググラスで利き酒をやっていますが、本年は先を越され私の手元に回ってこなかったのでぐい飲みで利き酒しました。器が変わると香りの感じ方や、舌に酒が乗ってきたときの感覚が全然違い、選ぶ酒の傾向も例年と変化があるかも知れません。
器が変わったせいか、全体的に吟醸香が派手に開くような印象は今年は感じませんでした。
個性はそれぞれ違えど、ついゴクッと飲み干してしまいたくなるような高い品質を維持した新酒です。
杜の蔵 槽汲み純米吟醸 無濾過生原酒 第7号仕込み夢一献 720ml
杜の蔵 槽汲み純米吟醸 無濾過生原酒 第7号仕込み夢一献 720ml

※画像は参考まで。過去のものを使用しております。
精米歩合65%の夢一献を、9号系酵母で醸した純米吟醸です。
どちらかというと、フレーバーは少なめで口に入った時に直感でスレンダーな酒だ。と感じました。しかし飲み込む時、かすかに米の甘みを感じることができ、その瞬間、気持ちのどこかがホッとさせられる。いい塩梅の酸度を感じることができます。
 

杜の蔵 槽汲み純米大吟醸 無濾過生原酒 第12号仕込み山田錦 720ml
杜の蔵 槽汲み純米大吟醸 無濾過生原酒 第12号仕込み山田錦 720ml ※画像は参考まで。過去のものを使用しております。
この12号仕込は糸島産山田錦を9号系酵母で醸した純米大吟醸酒。
吟醸香はほとんど感じさせず、麹香を感じさせる。米の優しくもふくよかな味わいを楽しめる。のどごしも滑らかかつすっきり。新酒なのに落ち着いた雰囲気を出している。この「槽汲み」企画の醍醐味をストライクで感じさせる味わい。
杜の蔵 槽汲み純米吟醸 無濾過生原酒 第14号仕込み夢一献 720ml
杜の蔵 槽汲み純米吟醸 無濾過生原酒 第14号仕込み夢一献 720ml ※画像は参考まで。過去のものを使用しております。
同じ精米歩合65%の夢一献を7号酵母で仕込んだ純米吟醸酒です。
少し膨らみのある味わい。派手ではないが、アフターにわずかな吟醸香を感じる。全7種類の中で一番香りがあったかも知れません。
しかしながら、香りより味わいに重点をおいたイメージです。
杜の蔵 槽汲み純米吟醸 無濾過生原酒 第17号仕込み雄町 720ml
杜の蔵 槽汲み純米吟醸 無濾過生原酒 第17号仕込み雄町 720ml ※画像は参考まで。過去のものを使用しております。
今年初の試み。9号系(大元の9号酵母が変異したものを抽出培養したもの)を用い、糸島産雄町を醸した純米吟醸です。
キンキンに冷えていたせいか、雄町という品種を意識して口に含むと、ずいぶんスマートに感じます。香りは特段感じさせず、若干の炭酸ガスも手伝いスルスル抵抗なく入っていくと喉越しのいい味わいです。
 

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