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杜の蔵2018BY槽汲みのご案内

2019/01/08
by 青木 敬一
what's槽汲み(ふなぐみ)
杜の蔵「槽汲み」2018BY
メールマガジンでほんのり紹介しましたが、ピチピチの新酒を買い付けに行って参ります。
造り手は、久留米市三潴町の杜の蔵さん。米の品種や酵母の違う6種類の純米大吟醸、純米吟醸の中からいくつかチョイス。フレッシュさの残るうちに販売するという概要です。
買付日は前もって決まっており、3年前のその日は大雪の中行われました。天気がいいと電車で最寄り駅からすぐ着くんですが、大学入試のシーズンですので天候も体調も荒れがち。その大雪の日など、普段駅から徒歩5分もかからない道のりが慣れない雪道となってしまったので、15分以上かかりました。
蔵に行って風邪をお土産にいただいて来ることもしばしば。要は万難乗り越え、命がけでセレクトして参ります。
さて、参考までに去年選んできた酒を下に列挙しておきます。4種類選んだが、1種類は店頭で売り切れちゃったので3種類のご案内でした。
新酒がお好きならば是非味わっていただきたいものです。

杜の蔵 槽汲み純米大吟醸 無濾過生原酒 第9号仕込み山田錦 720ml

去年、瞬く間になくなってしまった杜の蔵「槽汲み純米吟醸」去年より増量して仕入れましたのでここで3種類ご案内します。
2017BYより、山田錦で仕込む槽汲みはこれまでよりも精米歩合を深くし、純米大吟醸として発売されています。
第9号仕込 山田錦 純米大吟醸無濾過 生原酒 720ml
少しお値段も上がり、文字情報だけだと抵抗がありましたが、試飲してみると「これなら仕方ないね。」と思える。価格上昇分をクリアできるほどバランスの取れた素晴らしい出来栄えでした。
9号系酵母で山田錦を。と書くだけで伝わるなら楽なんですが。昔の吟醸ってこんな感じだったなぁ。と懐かしさを呼び起こすような酒でした。吟醸香は控えめで、少し固めの清酒の旨みがある。辛過ぎず、とはいえ味がだれることもない。
酒飲みが喜びそうな一本です。

杜の蔵 槽汲み純米 無濾過生原酒 第11号仕込み夢一献 720ml


第11号仕込 夢一献 純米無濾過原酒 720ml
このお酒は、初の試みの福岡県生まれの酵母「ふくおか夢酵母2号」で醸してあります。
吟醸香は控えめ。醸造過程で、ほどよくリンゴ酸が生成されており、ほろ苦い後味を残しつつ爽やかな味わいを表現してあります。
よく「ワインのような清酒」と形容されますが、このお酒は北イタリアの軽快なピノグリージョに近い輪郭を感じさせます。
杜の蔵 槽汲み純米無濾過生原酒 第13号仕込み夢一献 720ml


今年の新たな試みで、7号酵母で夢一献を醸してあります。この酵母の分離に成功したのはの長野、真澄さん。戦後間もない頃の話です。
11号の夢一献とはまるで違う表情がありました。しぼりたての新酒なのに、ほどよく酸が乗っておりふくよかさを感じさせます。これにガスがまとわりつくので、(※わかりやすくするためのなイメージです)乳酸系の炭酸飲料を口に含むような複雑さがありました。

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