フルーリー ヴィエイユ・ヴィーニュ メゾン・ド・ラ・マドリエール 2017 ／ ポテル・アヴィロン [ Fleurie Vieilles Vignes Maison de la Madriere 2017 / Potel Aviron ]

ニコラ・ポテル氏とステファン・アヴィロン氏のジョイント。
収穫量をAOC基準より低く設定し、より自然栽培に近い農法で栽培された古木のガメイのみを用いブルゴーニュの伝統的な方法で醸造しています。マセラシオン・カルボニック（炭酸ガス浸漬法）は一切行わず、ゆっくりと発酵・熟成を行いクリュ・ボージョレのテロワールを表現してあります。
このモルゴンは花崗岩質の土壌を持ち、女性的なしなやかさを擁するワインができるとされます。ムーラン・ア・ヴァンがボージョレの王様ならば、このフルーリーはボージョレの女王と表現されます。
同じ生産者の、コトー・ド・ブルギニヨンはガメイ100％ながらもピノノワールと間違うような、滑らかな酒質のワインとなっていましたが、畑の特性上30％～40％の斜面で育った果実のみを使いノンフィルターで詰められたフルーリーは、いい意味で複雑さを兼ね備えているだろうという、飲み手にはち切れんばかりの期待をさせます。

考えようによっては、通年のクリュ・ボージョレはヌーボーよりもコスパに優れていると思います。