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杜の蔵「槽汲み」2020BY(醸造年度:令和2年)リモートでテイスティングしました。

2021/02/04
by 青木 敬一
杜の蔵「槽汲み」2020BY
メールマガジンでほんのり紹介しましたが、ピチピチの新酒をリモートで買い付けました。
造り手は、久留米市三潴町の杜の蔵さん。米の品種や酵母の違う5種類の純米大吟醸、純米酒の中からいくつかチョイス。フレッシュさの残るうちに販売するという概要です。
例年であれば100人以上の関係者が集まる買い付け会は、コロナ禍の影響でリモート方式に変更され、1月9日に冷蔵便で配送されてきた180ml瓶に詰まった味見本を、1月13日通常営業の終わった後、一人でゆっくり「ワイングラス」と「ぐい飲み」を使ってテイスティングしました。

2021年(令和2年)1月13日

テイスティングの前に米の作柄やおおまかな製造工程の様子をプリントにて把握。
「2020年に収穫された米は、昨年の硬く脆い米質よりも扱いやすい良質な作柄だった。台風さえ来なければ豊作となった。スタンダードな発酵過程を経ており、原料米品種の違い、精米歩合や酵母などのスペックの違いを明確に造り分けることができた。」とありました。
今年は、リモートなので店に届いた見本酒を現場の雰囲気に煽られることなく落ち着いてテイスティングすることができました。
ぐい飲み猪口とワイングラスを用いて利き酒をしましたが、注がれる酒器で味わいの印象が大きく変わることを実感しました。
香りを重点的に楽しみたいのであれば、ワイングラス。全体的な酒の持つ輪郭を一気に楽しみたいのであればぐい飲みを用いるといいのかも知れません。とはいえ酔っ払ってしまえば同じでしょうけど。
個性はそれぞれ違えど、ついゴクッと飲み干してしまいたくなるような高い品質を維持した新酒です。
杜の蔵 槽汲み純米 無濾過生原酒 第2号仕込み夢一献 720ml
杜の蔵 槽汲み純米 無濾過生原酒 第2号仕込み夢一献 720ml

2021発売分(2020年、令和2年BY)

福岡県産夢一献を9号系酵母で醸した純米酒です。
今回のシリーズの中では、印象に残るような強めの吟醸香があります。数値としてはこれが一番辛口のはずなんですが、そう感じさせない不思議な感じ。
口に含むと、新酒にしてはふくよかな米の味わいが乗りこ慣れた味わいがあります。
飲み込むと、洋ナシやリンゴ、微かな麹の香りがありフルーティな印象が残ります。

 

杜の蔵 槽汲み純米大吟醸 無濾過生原酒 第7号仕込み山田錦 720ml
杜の蔵 槽汲み純米大吟醸 無濾過生原酒 第7号仕込み山田錦 720ml 2021発売分(2020年、令和2年BY)

糸島産山田錦を50%まで磨き、9号系酵母で醸した純米大吟醸です。
口に含む前に上がる吟醸香はほとんど感じられません。
しっかりとした旨味があり、堂々とした骨格を感じることができる充実の味わい。
温度が上がると、微かに蜜柑などの糖度のある柑橘の香りを感じることができます。
杜の蔵 槽汲み純米 無濾過生原酒 第8号仕込み夢一献 720ml
2021発売分(2020年、令和2年BY)

香ばしい、麹のフレーバーを感じます。
穀物の香りの余韻は短く、スタイリッシュでスレンダーな味わいがあります。
今回セレクトした中で、最も軽快な味わいがあり、個人的にはゴクゴクいってしまいそうな一番好きなタイプです。
このお酒は、福岡県産夢一献を7号酵母で醸してあります。
 
杜の蔵 槽汲み純米 無濾過生原酒 第12号仕込み雄町 720ml
杜の蔵 槽汲み純米 無濾過生原酒 第12号仕込み雄町 720ml 2021発売分(2020年、令和2年BY)

7号酵母を用いて糸島産の雄町を醸した純米酒です。
液面の温度が上がると現れる、奥ゆかしい吟醸香があります。
飲みごたえのあるメリハリの利いた味わい。しっかりとしたボディのある、飲みごたえのあるメリハリの利いた味わい。
口の中に含んだ時の広がりと、さっと切れる酸のバランスに好感が持てます。

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